有楽町線の豊洲〜住吉間と南北線の品川延伸 事業化へ 東京メトロが鉄道事業許可を申請

東京メトロは、有楽町線延伸(豊洲〜住吉間)および南北線延伸(品川〜白金高輪間)の鉄道事業許可を2022年1月28日(金)付で国土交通大臣に申請しました。

有楽町線で運行している東京メトロ17000系電車(しろかね/写真AC)
有楽町線で運行している東京メトロ17000系電車(しろかね/写真AC)

これらの計画路線は2016年(平成28年)の交通政策審議会で「東京圏における国際競争力強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として示されたもので、その後の有識者らによる検討会の調査でも事業性が認められると評価されています。今回の申請により、両プロジェクトは実現へ向けて一歩を踏み出しました。

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有楽町線延伸(豊洲〜住吉間)の建設キロは4.8kmで、開業目標は2030年代半ばとしています。豊洲駅周辺を含む臨海地域は国と東京都により「特定都市再生緊急整備地域」や国際戦略総合特区の「アジアヘッドクォーター特区」に位置づけられており、近年、多くの再開発が進展しています。新路線により臨海地域と都区部東部の観光拠点とのアクセス利便性が向上します。また、東陽町駅で接続する東西線など既存路線の混雑緩和に寄与するほか、新駅が2つ設けられ地域のまちづくりの面での効果も期待されるとしています(路線図は下図を参照)。

一方、南北線延伸(品川〜白金高輪間)の建設キロは2.5kmで、同じく2030年代半ばの開業目標が示されています。品川駅はリニア中央新幹線の整備を契機に東京と国内外の広域的な交通結節点となることが見込まれており、周辺は新たな国際競争力強化の拠点として多様な機能が集積する再開発エリアです。新路線は品川駅で東海道新幹線、山手線などJR東日本の主要幹線、羽田空港に連絡する京急線と接続し、六本木や赤坂など都心部とのアクセス利便性向上に寄与するとしています(路線図は下図を参照)。

【路線図で解説】東京メトロ 有楽町線延伸・南北線延伸の鉄道事業許可を申請

東京メトロは、この取り組みにより地下鉄ネットワークの充実を図り、東京圏の国際競争力強化に貢献していきたいと話しています。